夏の暑さも収まり、日が沈むのも早くなってきたら、いよいよ秋の訪れ。
秋といえば映画の秋。今回は秋の夜長に観たいおすすめ映画5選をご紹介します。
ロミオ&ジュリエット
イタリアの中世都市ヴェローナ。モンタギュー家とキュピレット家が争いを繰り返し、両家の仲は最悪のものとなっていた。
ある日モンタギュー家の息子ロミオは友達とキュピレット家のパーティに紛れ込み美しい少女に出会う。
一目で恋に落ちた2人だが、その美しい少女はキュピレット家の娘、ジュリエットだった……。
現代版ロミオとジュリエット。若かりし頃のレオナルド・ディカプリオがなんといっても美しい。
かなり現代風にアレンジされていますが、ストーリーのテンポも良く、つい見入ってしまいます。
恋に生き、恋に死んだ悲恋物語を美しく彩る、とても切なく、とても愛しい映画です。
マネーボール
低迷する野球チームを常勝チームへと作り変えた実在の人物の物語を映画化。
選手からフロントに転身し、若くして球団のゼネラルマネージャーとなったビリーは、経済学部卒のピーターと出会い、彼が主張するデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出していく。
周囲の反対を押し切って、後に“マネーボール理論”と呼ばれる戦略を実践していくが…。
挑戦することへの勇気が、誰も予想することの出来なかった奇跡を起こす。
ストーリーはゆっくり流れていきますが、経済的に厳しい環境にある野球チームが、頭を使って強豪チームへ挑む、その方法が面白いと思います。
題材は野球ですが、この映画は野球とそれにまつわるお金の話なので、野球をやっていない人も十分楽しめる映画です。
「あきらめるな、挑戦を。」
挫折や失望、活路を見いだせない。そんな人がいるならば、ぜひ見て欲しいと思います。
スリーピー・ホロウ
ジョニー・デップ主演、監督ティム・バートンがおくるミステリーホラー映画。
200年前のNY郊外の村“スリーピー・ホロウ”で起こる“首なし騎士”による連続殺人。NY市警の捜査官イカボッドは捜査に乗り出す。
捜査官ながら、かなり気が弱くてナィーブな3枚目の人物で、普通のヒーローとは一味違う主人公。
映像的にも、グレーを基調としたカラーが美しい。首なし騎士が樹木の中から登場する迫力あるシーンも魅力。
ジョニー・デップ主演、監督ティム・バートン、名コンビであるジョニー・デップのキャラクターも、いつもながらユニークで楽しい。
世界観と映像がとてもマッチしています。ストーリーは流血や切断された生首などのグロいシーンもありますが、ジョニー・デップ演じる捜査官がどこかトボケた味を出していて魅力的です。
ジャンルとしてはホラー作品ですが、独特のユーモアがあって思わず笑ってしまうところもあり、奇妙なストーリーに惹きつけられます。
あらゆる要素が、綺麗に纏まっている本作は、ティム・バートン作品の中でもかなり人気があるものと言えるでしょう。
レオン
ニューヨークを舞台に、孤独な殺し屋・レオンと12歳の少女・マチルダの、切なくも凶暴な純愛を描いたアクションラブロマンス。
買い物に行っている間に家族を惨殺された12歳の少女マチルダは、隣人レオンに助けを求める。戸惑いながらもマチルダに救いの手を差し出すレオン。
彼が殺し屋だと知ったマチルダは、復讐するために殺し屋になりたいと懇願し、殺しのテクニックをレオンから学んでいくが…。
主演ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、監督リュック・ベッソンにより、1994年に公開。
公開から20年以上が経っているのにも関わらず、世界中で愛される不朽の名作。
愚直な殺し屋と家族を失った少女の心を通わせていく過程が丁寧に描かれている作品です。
愛にうちひしがれ、社会を知らずに大人になった殺し屋レオンと、同じく最愛の肉親を奪われた早熟な12歳の少女マチルダ。
二人の共同生活から徐々に心を通わせていく過程が丁寧に描かれており、映画を観るにつれ、二人の掛け合いを微笑ましく観てしまいます。
恋愛映画とはまた違った愛を感じられる映画だと思います。
トレインスポッティング
若者の陽気で悲惨な青春を描く、世界中でヒットしたイギリス映画。
マーク・レントンと彼の仲間はヘロイン中毒。ケンカが趣味のベグビー。気のいい小心者スパッド。女たらしのシック・ボーイ。そしてセックスもドラッグもOKの女子中学生ダイアン。
窃盗、詐欺、万引きを繰り返し逮捕されたレントンは更生を決意。ロンドンへ出て就職する。
だが強盗で手配されたベグビーとシック・ボーイが押しかけてきて会社はクビ。地元へ戻れば、待ち受けていたのはヤク漬けのまま死んだ友人の葬式だった。
レントンはある日、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ち掛けられ…大金と新しい人生。彼らはそれを手に入れる事ができるのか?
ダニー・ボイル監督が主演ユアン・マグレガーでおくる、風刺的な90年代青春映画。
陽気でイカれたヘロイン中毒の若者をテーマに、スピーディな展開で色彩豊かな描写で描かれており、とにかくユアン・マクレガーがカッコイイ。。
2017年には続編の『T2 トレインスポッティング』が公開され、話題となりました。
正直、作品は賛否両論ありますが、観て損はないと思います。
禁断症状とトリップシーンなどは不快な描写があるので、食事をしながら見るのは避けた方が無難です。
いかがだったでしょうか。秋は季節の移り変わりを感じ、感受性を揺さぶられる季節です。
いろいろな映画の観ながら、秋の情緒を楽しむのも素敵ではないでしょうか。